大規模な正社員化と非正社員化の記事ページです。
ユニクロやスターバックスは契約社員やバイトを正社員へ。
一方、丸亀製麺は店長をすべてパートへ。
ユニクロ 1万6000人正社員化 パート・バイトの半分強
衣料品チェーン「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが、ユニクロの国内店舗で働くパートとアルバイト計約三万人のうち半分強に当たる約一万六千人を、地域限定の正社員にする方針であることが十九日分かった。
既にアルバイトらの面談を始めており、今後二~三年で正社員への移行を進めていく。店舗や勤務地を限定する正社員は新卒や中途採用でも募集する考えだ。
同社は「(アルバイトらに)安定して働いてもらうのが狙いだ」と説明。働き方も柔軟に選べるようにする。アルバイト向けの研修費用などを抑えることができるので今回の正社員化が「大幅なコスト増になるとは考えていない」としている。
既存の正社員の人事制度も変更する。国内店舗で異動する国内社員と、主に海外事業に従事するグローバル社員に分けて、前者は全体の八~九割、後者は一~二割にする方針だという。
ファーストリテイリングは国内外の店舗を急ピッチで増やしており、営業拡大に向けて人材を確保する狙いもあるとみられる。流通大手が大規模な正社員化に踏み切ったことは、他社の雇用方針にも影響を与えそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014031902000233.html
スターバックス、契約社員800人を正社員に
スターバックスコーヒージャパンは4月1日から約800人いる契約社員のほぼ全てを正社員にする。2015年3月期から出店拡大を急ぐ考え。店長を担える人材の育成が課題で、即戦力である契約社員を取り込む。正社員にすることで待遇を改善し従業員のやる気を高める。
同社の契約社員は店長を補佐する業務を任されている。時給制で1年の有期契約だ。4月以降は月給制でボーナスも出るため「一般に給与の総額は増える」(同社)。正社員数は現在の1800人から2600人に増える見通し。
同社は昨年、国内1000店を突破。足元の既存店売上高は好調で、「出店ペースを早期に年100店にする」計画だ。
景気回復で幅広い業種が採用を増やし、外食業界では人材不足が強まっている。ロイヤルホールディングス(HD)は4月から若手社員を対象に賃上げに踏み切るなど待遇改善の動きが相次いでいる。
一度正社員化してしまうと、なかなか首切りができないため、ピンチの時には人件費が足かせにもなりそうなものですが、社員と業務内容がほとんど変わらなかったりするバイトや契約社員を、雇用の安定した正社員へと登用する取り組みは、従業員を大切にしている姿勢の表れかもしれませんね。
人件費の圧縮に
「景気回復で、優秀な人材の採用が難しくなっています。一方、仕事とプライベートのバランスを考える風潮があり、地元に密着している若者が増えている。そんな状況の解決策がR社員です。地域限定でも年金や保険、有給休暇などの待遇は社員と同じ。短時間勤務など柔軟な勤務スタイルを採用します。短期のアルバイトを新規に採用すると採用や研修のコストが何度もかかる。R社員なら一度で済む。将来、店長になってアルバイト2、3人分の働きをすれば、長期的にみて人件費アップはそれほどでもないとみています」(広報部)
とのこと。
一方、丸亀製麺は全店の店長を全てパートにすると発表しました。
うどんチェーン「丸亀製麺」、全店をパート店長に
セルフ式うどん店「丸亀製麺」を展開するトリドールは、今後5年で全店の店長を正社員からパートに切り替える。同社は約540店を展開しているが、地域に精通したパートを店長に登用することで、常連客づくりなどに役立てる。
まず2月1日から30店でパート店長制度を導入する。店長への昇格は、週4日以上・1日平均7時間以上勤務するパートが対象で、社員の推薦が必要。店長講習を受け、昇格後は店長手当が支給される。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD14021_U2A110C1TJC000/?dg=1
バイト店長がはたして責任ある仕事をしてくれるのでしょうか。
不安定な立場の従業員に責任だけを押し付ける企業の行く末は要ウォッチですね。
(上記はアマゾンアソシエイトリンクを利用しています。)