もし死ぬまで毎月100万円ずつ貰えるなら、あなたは今の仕事を辞めますか? の記事

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もし死ぬまで毎月100万円ずつ貰えるなら、あなたは今の仕事を辞めますか?

なかなか挑戦的な問いかけを見つけました。
28歳からのリアル」って本に書いてあるそうです。


もし死ぬまで毎月100万円ずつ振り込まれる事になったら、あなたは今の仕事を辞めますか?


『はい』と答えたあなたは、もう一度自分の仕事について考え直すとよいでしょう…だそうです。


え?辞めるに決まってんじゃん。

脊髄反射的にそう思ってしまいますが、どうなんでしょうか。


単純にお金の話だけで比較してみると、


「現役合格 → 大学をストレートで卒業 → そして就職へ」という標準パッケージですと、22歳あたりから社畜人生へ身を捧げることになります。それに合わせ、この妄想話も22歳から開始されると仮定しましょう。

加えて、日本人の平均寿命は男性が80歳、女性で86歳くらいだったと思うので、大体の80歳あたりで寿命が尽きるとします。


すると、22歳から80歳までの58年間もの間、毎月100万円が振り込まれ続けますと、


おおよそ生涯賃金は7億円になります。


はい、辞めます!
庶民には7億もあれば余裕しゃくしゃくです。


仮に働き続けた場合の労働時間


それなりに給料を貰えるサラリーマンでも生涯賃金は3億円前後です(額面です、手取りでは3億も大抵の方は貰えません)。

働き続けた場合、確かにこの3億が加算され合計10億円になるわけですが、この3億円を得るために果たしてどれだけの時間を労働に費やさないといけないのでしょうか。


仮に働き続けた場合、先の前提と同じように、22歳から80歳でお亡くなりになるまでの58年間で考えてみます。

残されている58年間のうち起きて活動できる時間は約41年間です。この活動時間41年間のうち、超絶ホワイトな労働環境であったとしても労働時間は丸々8年間になります。したがって、労働による対価3億円を追加で得るためには、有限である時間の約20%を労働に費やす必要があります。(注1)


何もしないでも死ぬまでに7億円貰えるというのに、加えて3億円を得るために人生で使える時間のうち20%を労働に費やしますか?と問われれば…。


やっぱり辞めます!
その20%の時間で旅行でもしてた方が全然楽しいです。


『はい』or『いいえ』


「『はい』と答えたあなたは、もう一度自分の仕事について考え直すとよいでしょう」なんて、書かれているそうですが。


もちろんこれは、上記のように、お金や時間の面から月100万を貰って辞めた方がお得だと思えるのに、なんで?という話ではないでしょう。

やりがいのある仕事、月100万円以上の価値を見いだせる仕事、これからの人生のうち20%以上の時間を費やしても惜しくはない仕事、そんな仕事を28歳というまだまだ方向転換のできる若いうちに見つけ、精進しなさいねという意味なのでしょうが…。


う~ん、真剣に考えてみてもやはり辞めますね。


社会的信用や世間体はきっぱり無職のままですと悪くなりそうですが、特に世間体のような見栄の張り合いはど~でもいいことですし、暇になるだろう時間もこれから何をしようかな~とのんびり考えているほうが個人的には楽しく幸せなためです。

ですが、仕事が楽しくて楽しくて仕方がないという方にとっては、月100万円では辞められないという方がいるのも一方で理解できます。


例えば、


「これから死ぬまで食事をとらなくても大丈夫な体と毎月100万円をあげる代わりに、食事をすることを一切辞めてもらいますが、どうしますか?」


なんて問われれば、国家予算を積まれても私は『いいえ』と余裕で断れます。

この問いならば『いいえ』と答える方は相当数いるのではないでしょうか。仕事が生きがいになっている方は、この「食事」が「仕事」に置き換わっている感じなのでしょうね、きっと。


これから新卒で就職を迎えられる方は、最初の問いに『いいえ』と答えられるような職につけるといいですね~。


深夜のノリでそんなことを思いました。
ではでは。


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注1:
会社員のケースで22歳から80歳までの58年間の内、実際に活動できる時間と、その活動時間に占める労働時間の割合の算出方法です。

睡眠時間は、7時間睡眠と仮定します。ですので、累計の睡眠時間は、

睡眠時間
 = 58年間 * 365日 * 7時間
 = 17年間


起きて実際に活動できる時間は、睡眠時間を差し引けばよいので、

活動時間
 = 58年間 - 睡眠時間17年間
 = 41年間


労働時間は、定年60歳とし、年間休日140日をフル消化、残業一切なしの8時間キッチリ労働という超絶ホワイト環境が整っていると仮定しました。加えて朝の出勤準備や、通勤時間もすべてチャラというオマケを付けまして、

労働時間
 = (年365日 - 休日140日) x 8時間労働 x (定年60歳 - 22歳で就職)
 = 8年間


よって、22歳から80歳までの活動できる時間41年間のうち、労働時間の8年間が占める割合は、

労働時間の割合
 = 労働 8年間 ÷ 活動 41年間
 = 20 %


と、ざっくり見積もりました。

実際は高齢になるにしたがって、体も動かなくなりますし、思考能力も衰えてくるので、活動時間と呼べる体感での時間はさらに減ることでしょう。ですので、これだけのホワイト環境フルコースであっても、体感的には30~40%くらいは労働に費やすという感じになるのではないでしょうか。

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