就活選考で学業成績はどれくらい重視されるか?の記事ページです。
大抵の企業では就活の選考が進むどこかの段階で学業成績証明書の提出を求められます。
この学業成績はどれだけ選考に関係があるのでしょうか?
企業によるとしかいえないのですが、
「優秀な学業成績であるに越したことはない」
というのは間違いない結論でしょう。ですので、まだ1,2年生の方はできる限り「優」が大部分を占めるという眺めていて気持ちの良い成績表を目指しましょう。
責任は持てませんが、ぶっちゃけると、多くの企業では大学の成績はあまり選考に関係ないと思われます。
これは同期や先輩の方々を見渡してみると分かるかと思います。決して優秀な成績でなくても入社難易度が高いと言われている企業の内定を取っている方が多数いるはずです。
では何のために成績証明書を提出するのか?
それは、無事卒業できそうかどうかの単位チェックのためというのが最大の理由です。
もし卒業が極めて危ぶまれるようなチャレンジャーな単位数で就活に臨むと、高確率でのお祈りリスクが待ち受けていますので、単位取得は計画的に。
考えてみれば当たり前のことですが、1人当たりの新卒採用活動には多くのリソースが費やされています。
せっかく内定を出し入社の受け入れ準備を進めていたにも関わらず、入社直前になって「卒業できませんでした…」なんてことになれば、それまでの採用活動に費やしていた費用や時間は丸々無駄になってしまいますし、どこどこの部署に何人配属するはずだったという採用計画も崩れてしまいます。
というわけで、日系企業ではなんちゃって採用なことも多く(超一流企業100社に受かる人、落ちる人)、学業成績の優劣自体はあまり採用に関係ないと思われますので、それよりはむしろ「間違いなく卒業できます、安心してね」といえるだけの単位数を取っておけば問題ないという程度のものでしょう。
研究職や専門職、ガチ企業でのエンジニア職などでは決してこの限りではありません。というより、できる限り優秀な成績を収めておくことを強く推奨します。
職種や企業によってはちくちくと成績もしっかり見られますので…。特に専門領域の成績が悪いようではお話になりません。
一例をあげます。
日系企業ではありませんが、ひねくれ者でもない限り、世界的にも超一流と誰もが認めるであろうある企業では、驚くことに転職活動時にも学生時代の成績証明書の提出を求められます。そして、成績の内訳も細かくチェックされます…。
いまさらなんで学生時代の成績なんて見られるのか?なんて思いますが…。
どの企業も当然ですが、優秀な方を採用したいわけです。それも平均を逸脱したような高額な報酬のオファーを出すような企業では、それはそれは厳しい目で優秀な人材を見極めようと努めます。
身近にいる「この人、優秀だな」という方を何人か思い浮かべてみてください。なんだかんだいって大抵の場合、頭の中に浮かんでる優秀な方々はずっと優秀な成果を残し続けていることに気付くことでしょう。もちろんそんな方々は学生時代のGPAも難なく非常に高い数値を残しているものです。
そんな感じで、ガチ採用があるような企業では、学生時代のGPAすらしょぼいようでは、「むむむ、この人、自己アピールしているほど優秀ではなくない?」と選考時に疑いの目を向けられてしまうわけです。
採用選考時に、無理して取り繕った口先だけでの優秀さでは、職種や企業によっては礼儀正しくも厳しい目を向けられるオラオラ面接ではすぐにボロがでてしまい、乗り切ることはかなり難しいです。
「優秀な人はいつも優秀」に則り、いつ訪れるか分からないチャンスや機会を逃さないためにも、できる限り成績はほとんど優になるよう努めるのがベターです。
「優秀な方は、ずっと優秀」
なんて書きましたが、それを裏付けるようなこんな記事があります。
東京理科大学(東京都新宿区)が同大の学生を対象に実施した調査で、大学卒業時の成績は1年終了時の成績とほぼ一致し、入学試験の結果とは相関関係がみられないことが明らかになった。
入試、1年終了時、卒業時の成績を比較したところ、年度、学科を問わず、入試の形態や点数と卒業時の成績には全く相関関係がみられなかった。
一方、1年終了時の成績と比較すると、卒業成績との関連性が認められ、1年終了時に成績上位の学生のほぼ100%が良い成績で卒業していた。
http://mainichi.jp/articles/20160603/k00/00m/040/141000c
らしいです。
やはり優秀な人は1年生のときからずっと優秀なのです!
就活という側面でみれば、多くの企業では「予定通り卒業できるよね?」程度の参考値でしか学業成績を見ていないというのは前述したとおりです。
ですが、だからといって学業を疎かにし、成績を軽視してもよいのか?というと…。
就活のために大学へ通っているわけではないと思いますので、学生という身分でのモラトリアムも楽しみつつ、本分である勉強もちゃっかりこっそり本腰入れるところは入れて取り組んでおきましょ~という結論にやはり落ち着くのでした。
ではでは。
注 上記のロジック「優秀な人はずっと優秀」に従うならば、「入試時点で好成績を残している方は卒業時にも優秀な成績を残している」にならないとおかしなことになりますが、その辺はご愛嬌・誤差ということで。
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